今回のFlickr動画サービスが、どういう意図でなされたのか、また、その意図に沿った枠組みになっているのかについて、少し考えたことを書いてみます。
反発の不思議
既にFlickr上で
NO VIDEO ON FLICKR!!!というグループが出来ていることからもわかるように、
写真愛好家側から相当の反発もあるようです。
が。
この反発が深い思慮に基づくものであるのかどうか。
そこは少し疑わしいように感じます。
幅広い使われ方があって当然のソーシャルフォトサイトです。
その幅を広げるための一手段として動画という体裁を取った、という考えの無いまま、
「動画は写真じゃない」という感情論で突っ走っているように思えます。
動画とはそもそも何か
それに、個人的には写真投稿サイトで動画を扱わない理由がわかりません。
動画っていうのは「写真の集合体」です。
最近カシオのEX-F1を試しどりしてみたのですが、
「写真は高速で取ると動画になる」
という根本的なところに改めて気付かされました。
写真愛好家が動画に反発しても、実は写真=動画なんですよ。
Flickrの誤算
推測でしかないんですが、Flickr側はこの考えを基本において動画サービスをスタートさせたんだと思います。
そして、Flickrは「利用者もこの原則は理解してくれる」と思っていたのでしょう。
その思いが「90秒」という枠に表れているように感じます。YOUTUBEとは違う、というところをFlickrなりに示した結果が90秒だったのでしょう。
が。
ここで誤算が起きたのではないでしょうか。
今回反発しているグループにはこの意図が伝わっていないのでは?
そう思えてなりません。
彼らには「写真表現の幅を広げるための動画」とは見えていない。
ただ「写真表現を脅かす動画」としか見えてないのでしょう。
何が誤解を生んだのか
では、なにがこれほどの誤解を生む原因だったのか。
私は「時間」だと思っています。
90秒、という時間の根拠は60秒+α、といったところでしょうか。
動画=写真という原則が理解できれば、その時間も無数の写真でしかなく、写真表現の一環として捉えることは容易でしょう。
でもそれも「理解できれば」の話です。
理解できなければ「半端な時間の動画」という位置付けでしかありませんから、静止した時間の美しさを求める写真愛好家からは反発が出てもおかしくはありません。
Flickr側としては「写真の延長としての動画」をアピールするために、活用しやすいと思える中でもっとも短い「90秒」という時間を選んだのでしょう。
でも「90秒」という時間は、捉え方によっては「写真の延長」という意識を思い起こすきっかけを奪ってしまうほどに長い時間だったわけです。
この「時間認識の齟齬」が、今回の反発の大きな原因ではないか、と思うわけです。
どうすればいいのか
では、今後どうすればいいのか。
本当は、スタートの時点でそうすべきだったんでしょうけど、
「時間を5秒以下に」すると良いのではないでしょうか。
もっと短くても良いかもしれません。1〜2秒とか。
要は、「動画=写真の延長」という認識に気付いてもらうしかないわけです。
そのためには、どうあがいてもまともな動画にはならないと思えるくらい短い時間にするしかないと思います。
・・・あ!
今書いてて思いつきましたけど、やっぱり1秒ですよ!
「記憶の中の写真」って、切り取られた一瞬のことよりも、その前後の瞬間がフラッシュバックのように映像となって思い出されることが多いように感じるんですね。
映像時間を1秒にすることで、そのフラッシュバック的イメージを表現できるかもしれない。
「心に強く残るイメージの表現」という形なら、写真の拡大解釈として動画を受け入れてくれるかもしれません。
ああ、多分これだ。
これがFlickrの期待だったんじゃないでしょうか。
早速試してみたいですけど、今動画撮れるデジカメ持ってない・・・
だれか1秒動画、やってみませんか?
*書いてから気付いた、ネタフルさん他で既に「long photo」と説明されてますね。
良かった、仮説は合ってたようです。ならばなおのこと、
「1秒動画」(「フラッシュバック写真」とでも言いましょうか)という形のほうが理解を得られるのでは。
参考リンク
[N] 「Flickr Video」動画を試してみた!
さすがにアンテナが広い。
【Flickr】新登場Video on Flickrの4つの概念 - エアロプレイン-
こちらもわかりやすい。
FlickrのVideo機能がリリース[mi]みたいもん!
FlickrのVideoが高画質,HDですさまじくYoutubeと差別化[mi]みたいもん!
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