2007年12月25日

<初音ミク>ニコニコ動画に足りないものは、セミプロ(ハイアマチュア)データベースなのではないか

このところ初音ミク問題で揺れているニコニコ動画。

実際、相当数の初音ミク使用動画が流れてますよね。
週ごとにランキングされたりしてるぐらいです。

ご多分に漏れず、私も初音ミク動画を見るのが好きで、いろいろと見ていたりします。

そうやっていろいろ見ていて思うのが、

「オリジナル曲多いなぁ」

ということです。

「演奏してみた」あたりのジャンルではオリジナルの曲を演奏する人はそんなにいないし、いたとしても再生数やコメント数の上位に上ってこないようなんですけど。

それが初音ミクに関する楽曲になると、「初音ミク」という存在が表現のブースターになっているかのようにオリジナル曲に勢いがあるんですね。

これはなんなんだろうか、と。

初音ミクは「免罪符」かも

単純に考えると、

「求めているものが現れた結果」

なのかな、と思うんです。

今までニコニコ動画で諸々の動画を作ってきた人たちにとって足りなかったもの、その位置に初音ミク(というかボーカロイドという概念)がガチッとはまったのではないでしょうか。

その「足りなかった部分」を言葉で表すのは難しいのですが・・・

なんか角の立つ表現になってしまうようで、こう言って良いのか迷うんですけど、

「都合のいいセミプロ(ハイアマチュア)」

といいますか・・・

「自分の楽曲を歌ってくれて、かつ素人じゃない存在」というのかな。

そんな存在がこれまで(ニコニコ動画における)楽曲製作者が
求めていたけど手に入らなかったものなのかもしれなくて、

そこに「初音ミク」という存在が、オリジナル楽曲を歌う上で
最も「角が立つ」部分であるボーカルに

「免罪符」

を与えたんじゃないかなー、と思うわけですよ。



うーん、なんかうまく文章がまとまらん。


オリジナル曲の一番のハードル「声」

結局のところ、今現在、楽曲を作ろうとして、最も音作りが難しいのは
「声」なんですよね。

他の楽器は、極端に言えば「ある程度はどうとでもなる」んですよね。DTMバンザイ、ってやつです。

けど、声だけはそううまくいかなかった。

他の楽器に比べて

・あまりにもデータ化のハードルが高い

・聴く側のハードルが高い(歌い手の高い能力を当たり前に求められる)

という理由で、自前の喉でやる以外の選択肢がなかったわけです。


ハードルがキャラクターに取り込まれて消えた

そこにきたのがボーカロイドという概念です。
これまでにも当然のようにボーカルソフトというのはありましたけど、ボーカロイドの場合は

・これまでのボーカルソフトの経験から「高水準なボーカルであって欲しい」という期待がなかった(薄かった)

・ボーカルの本質的な部分以外に魅力があった(キャラクター、声優の起用)

という部分で、他にない前準備がありました。


ニコニコ動画で使われる前の段階でうまくお膳立てができていたおかげで、他のボーカルソフトにはない

「ボーカルとしての水準を求めない、ぎこちない声のキャラクター」

という存在になれたんだろう、と推測してるんですけど、どうでしょう?

ぎこちない声であることが当たり前になってしまえば、
初音ミクを使うことにも、その声を聴くことにも、抵抗は無くなる。

だからこそ、初音ミクの声を使ったオリジナル曲が作りやすくなった。

最も文句を言われたり、不満に思われたりするパートのクオリティをさほど気にしなくても良くなったわけですから、楽曲全体が一気に「発表できる」クオリティーにもっていきやすくなったんだろうと思います。


初音ミクなしでハードルを越えるには

けど、現状のオリジナル曲の増加という動きは初音ミクがいないとできなかったのか?

そこを考えてしまうんですよね。

他にやりようは無かったのか。

ニコニコ動画では非常にクオリティーの高い楽曲が初音ミクの声で発表されています。

才能のある楽曲製作者はいるんですよね。

じゃあ、その才能は初音ミクなしでは世に出なかったのか?
その可能性は大いにあると思います。

才能ある人ほどクオリティーに厳しいものです。
納得のいく声が取れないなら、自己満足のままでいい。
そう思ってしまっても無理はありません。

そんな人たちにとって、初音ミクはいい「免罪符」(=聞き手にクオリティ面で妥協してもらえる存在)として迎え入れられ、結果として現状のオリジナル曲の増加があるのではないでしょうか。

(*自分で書いてても論旨が飛躍していると思いますが、まぁ、よく知らん人間のたわごとだと思ってください。初音ミクのキャラクターそのものの価値を否定するわけではありません。perfumeなんかとの立ち位置の違いのおもしろさ等にもいろいろと思うところはあります。)


「免罪符」として受け入れ、利用していたのだとすると、

初音ミクがいなくなったあと、才能ある楽曲製作者たちはどうするのか。

そこに不安があります。
「初音ミクなしで才能ある楽曲製作者たちは表に出てきたか」というところにもつながる話です。

その不安を除き、初音ミクなき後に楽曲製作のハードルを越えるには。

単純ですけど、「他の選択肢を用意する」というのが一番わかりやすいと思います。


「他の選択肢」としての「プレーヤーデータベース」

せっかく才能ある楽曲製作者たちの存在がわかったのなら、より楽曲製作しやすい環境を提供したほうが、これからのことを考えるといいんじゃないでしょうか。

そこで表題の「セミプロ(ハイアマチュア)データベース」です。

歌い手がいない、演奏者がいない、そういう理由で頭の中にある楽曲を形にしないという事を減らすために、

歌い手・演奏者のデータベースを用意する、という発想はどうでしょうか。(アマチュアのみで構成する、というのがポイントです)

この発想の一番の難点は「プレーヤーが少ない」という一点に集約されるかと思いますが、そこさえ何とかすれば、コンスタントに質の高い楽曲が生まれる環境を作り出せるのではないでしょうか。
(まぁ、実際はそうそうなんとかなるもんでもないのはわかっていますが)

仮にうまくいったとして、

プレーヤー⇔楽曲製作者のコミュニケーションのうざったさについては、それほど心配してません。
ニコニコ動画の利用者はむしろコミュニケーションが上手いほうでしょう。
楽器屋にメンバー募集のビラを貼るのよりもよっぽど楽にコミュニケーションは取れるはずです。

データベースは「あらゆるレベル・ジャンル・性別のプレーヤーがそろっている」のが理想ではあるでしょうが、需要と供給のバランスによってある程度方向性は出てくるでしょう。(アニメ声・本格派・ヘタウマなど)


権利関係でゴタゴタが起こる今、こういう「アマチュアだけで構成され、権利を気にしない」製作環境作りが、今ニコニコ動画には必要なんじゃないでしょうか。



*こういう考え方は映像製作のほうでも同じことがいえますよね。

初音ミク著作権問題まとめ(12月版) - 萌え理論Blog
徒歩10年:初音ミクに関する著作権騒動 - livedoor Blog(ブログ)
posted by fukusuke21 at 05:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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